白洲書道会では公共の施設を使い、安価な会費で本格的な書の学習が出来ます、お気軽に書道教室の体験学習に参加下さい。

 高貞碑(六朝楷書)について  (続)
   高貞碑の横画の書き方  高貞碑の 縦画とハネの書き方 書道教室トップページ WEBペン字講座  ㈱日本書技研究所 

北方の書は雄健素朴、代表作に高貞碑(こうていひ)、石門銘鄭道昭の諸碑、張猛龍碑などがある。

高貞碑(523)張猛龍碑(522)直線的な鋭い方筆に対し、鄭道昭の書は一般的に曲線的であることから円筆の代表といわれています。

楊守敬が明治13年(1880)日本来日時、日下部鳴鶴、巌谷一六、松田雪柯の3人は、常に楊守敬の寓居を訪ねて六朝書法を研究し、これより六朝書道が日本でも盛んになった。
『不二』誌3月号まで習った、日下部鳴鶴揮毫の大久保公神道碑が六朝楷書 そのものである。

  
高貞碑の概説

高貞碑は清の嘉慶11年(1808年)に山東省徳県から出土。先帝・宣武帝の皇后の弟・高貞の26歳の死に臨み建立。 篆額は陽文で「魏故営州刺史懿侯高君之碑」と刻されている。 北魏後期の書は方筆系と円筆系に大別され るが高貞碑は方筆系に属している。

 
篆額の拡大

 
 
 備考
用筆について
直 筆 筆管を垂直に立て、穂先が画の真んを通る。
側 筆 筆管をやや傾け穂先が画の外側を通る。
露 鋒 穂先が点画の端に現れる起筆。 
蔵 鋒 穂先を逆から入れ内側に包み込むようにした起筆
 
 字形について

 背勢・向勢と方勢・円勢を理解し学ぼう
 背 勢  画の中程を内側に引き締めた形。
 向 勢  画の中程を外側にふくらませた形。
 方 勢  起筆や収筆、転折を角張らせた形。
 円 勢  起筆や収筆、転折に丸みをもたせた形。
高貞碑の特徴

 方勢、整斉(せいせい)
②六朝独特の雄渾(ゆうこん)
③意表を衝くような行書的表現
④均斉な表現
⑤偏と旁の組み合わせの妙
⑥横画、縦画の起筆は大体50度
 



































































横画の書き方

45~50度に筆を打ちつけ、走筆は中鋒で平勢にする。終筆(収筆)は起筆と同じ方向で筆を軽く止めてから少し戻す。
穂先が線の中央を通過するようにしなしと、収筆は出来ません。教室で中鋒の実演揮毫を参照下さい。
終筆を軽く処理することにより、まだ右に伸びそうで大きな規格に見えてくるのです。
  

龍・馬・流・車の横画の線の行方を観察しますと・・・
 仰勢(ぎょうせい)覆勢(ふくせい)の呼応(こおう)を捕らえてください



縦画の書き方 

縦画は筆を斜め45度からしっかり紙に食い込む様な調子で打ち込みS字法で軽く押さえてからちょっと戻し
そのまま中鋒で縦に引く。
車の縦画参照。


はねの書き方

中鋒で筆を運び下端で筆を止め起筆と同じ調子で筆を少し起こし、筆を押し出すようにして
筆圧を加えながらはねる。 ひょろひょろと浮いた線にしないことです。
 

 

以上運筆で大切な遅速緩急・線の方向・筆勢の強弱・点画の抑揚などを捕らえながら臨書ください。


     中本白洲 臨

   

中鋒  運筆法の解説に二種ある。

1.筆の穂先が常に点画の中央を通るべしとすること、かくすれば  筆力沈潜して趣到深きものとなる、という説。  (以下略)

2.楊守敬は前説に反対し、画の中央を常に穂先が通ることは変化を  与えないことになる。穂先を中正に持っ  ておれば、八面に穂先が時に応じて出ることができて変化ある筆法となる。(以下略)