大久保公神道碑    競書雑誌『不二』 2月号の漢字半紙課題解説  
                                

書道教室トップページ    1月号「佐幕府朝廷」の解説   日下部鳴鶴の解説はこちら   中本白洲 解説

  大久保公神碑(おおくぼこうじんどうひ)は維新の*1元勲(げんくん)大久保利通(おおくぼ としみち)公の顕彰碑(けんしょうひ)青山霊園に建てられています。
*2篆額(てんがく)は貞愛親王( さだなるしんのう)、撰文は重野成齋(しげの せいさい)、筆者が日下部鳴鶴です。
明治43年に日下部鳴鶴は勅命を受け73歳で心技共に円熟の境地で加賀の山中温泉の大倉財閥の別荘を半年にわたって借りうけ、齋戒沐浴して取り組んだ作品です。当碑は2,919文字数、5センチ角で揮毫さてたものです。中国の唐代、我国楷書碑もっても右に出るものは無いと言われる、日下部鳴鶴独自の雄健荘重な楷法で、楷書体の最高のお手本とされるものです。
           
 日下部鳴鶴の解説はこちらも参照ください
    *1 元勲とは明治維新に大きな勲功のあった人をいう。

*2篆額とは石碑などの上部に篆字で彫った題字。


 日下部鳴鶴の臨書課題 

  
先月の課題『剛毅(ごうき)にして撓(たゆ)まず。』は白洲書道会から 蔵元さん、植田さんと2名の方が
競書雑誌『不二』誌の写真に掲載されました。
写真の載れる方は、漢字半紙 約 6,000人中72名ですがその中に2人が入りました。
すばらしい成績です。

今月も日下部鳴鶴の筆使いを良く観察して頑張ってください。




 
中本白洲 参考臨書



単字の解説


 

 それぞれの起筆に表現を微妙に変化させ、表現の深さを捉えよう! 

 横せんと欲すれば先ず竪せよの起筆です!

 
 
2画目大胆にハネて後の点画に交差

三角目の点のハネ、筆をしっかり起こして次の点画に向けて重く跳ねる。
   
縦線の変化
    
空間の線の切り方
 
このバランスに注意
  心を大きく安定感を持たせる 


  
中は中心より少し左より

 
 
こんな比率に心を書きます。


会員の皆さん、月刊競書雑誌『不二』では5級になりますと、月例課題では
楷書体を学ぶチャンスがなくなります。

書学名跡選『大久保公神道碑』 を手元に置き全臨(2,919文字)すれば、楷書体の筆法や文字バランスの
まとめ方がしっかり学べます。唐代の欧陽詢虞世南、褚遂良の学習本よりも楷書学習には
勉強し易く推奨できるお手本です。
更に上達をめざす方は、是非日下部鳴鶴の楷書体をしっかり学んでください。




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